小学生の息子に完敗した日のこと
ぷよぷよ歴 30 年の父が、小学 6 年生の息子に手も足も出なかった日。GTR との出会いはここから始まった。
その日、リビングで息子と Switch のぷよぷよ(厳密にはぷよぷよテトリス系のやつ)を並んでプレイしていた。 わたしは小学生のころからときどきぷよぷよを触ってきて、 プレイ歴だけで言えばかれこれ 30 年以上になる。 対する息子は小学 6 年生。 歴の差は 4 倍以上、なのに油断していたのはわたしのほうだった。
結果は 5 戦して 0 勝 5 敗。 いつの間にか息子の盤面から綺麗な連鎖が立ち上がり、 わたしの画面はおじゃまぷよで真っ黒になっていた。 悔しいというより、状況が呑み込めなかった。 いつの間にこんなに上手くなっていたんだ?
30 年やっていたのに「階段」しか知らなかった
負けた直後、自分のプレイを思い返してわたしは愕然とした。 わたしが組めるのは階段積み、それだけだった。 折り返しの形は知らない。GTR という言葉すら知らなかった。 プレイ歴 30 年と言いながら、 現代のぷよぷよが何を土台にして組まれているか、まったく追えていなかった。
一方、息子はちゃんとGTRを組んでいた。 YouTube などで連鎖の組み方を勉強しているらしい。 ただし完全とは言いがたく、折り返しは作れないので連鎖は基本 5〜6 連鎖どまり、 運が良くて 7 連鎖といったところ。 それでも、土台すら持っていないわたしには十分すぎる火力だった。
負けて悔しいのは久しぶりだった
勝負事に対する熱量は、大人になるとどうしても下がる。 仕事のスキル習得は「必要だからやる」だが、ゲームは違う。 負けたから練習する、というシンプルな動機が新鮮だった。
その夜、自分の盤面を冷静に思い返すと、こうだった。
- 連鎖の土台が決まっていない(階段で組み始めるが途中で崩れる)
- GTR・折り返しの概念がそもそも頭にない
- 2 手先を見ていない。今降ってきた組ぷよを置くので精一杯
- 相手の盤面を一度も見ていない
練習計画を立てた
わたしは仕事ではエンジニアをやっているので、 ぷよぷよの上達も「学習サイクル」として組み立てたかった。 そこで決めたのは次の 3 点。
- 土台を GTR に絞る。階段はもう体に染みているので、 知らない GTR を埋める方が伸びしろが大きいはず。
- 毎日 15 分のとことんモード。 1 戦の質より反復回数を優先する。
- 練習用アプリを作る。 市販ソフトでは細かい計測ができないし、 せっかくなら AI に「正解の置き方」を見せてもらえる環境がほしい。
3 番目はやや大袈裟だが、これが結果的に一番効いた。 作る過程で連鎖の構造を頭で再構築することになり、 ゲーム内での認識速度が劇的に上がったのだ。 その話は次の記事で書く。
子に負けて始めた練習が、いつの間にか自分の研究テーマになっていた。